寝たきりを防止するには「骨」が大事です

「骨折後、寝たきりになってしまった」こんな話を聞いたことはないでしょうか。
このようなケースは「骨粗しょう症」が原因であることが考えられます。

骨粗しょう症とは「骨の密度が下がり、もろくなる」病気で、症状としては「背中が丸くなってきた」、「身長が縮んできた」あるいは「腰痛がある」というものが挙げられます。骨粗しょう症は、放っておくと「寝たきり」につながるケースがありますが、適切な治療を行えば回復につなげることができます

要介護につながりかねない「骨粗しょう症」

グラフ:介護が必要である原因疾患

「寝たきり」つまり「要介護」のうち、12%が「骨折」によるものです。また「関節疾患」も11%を占めます。
これらは、骨粗しょう症によって骨がもろくなることで引き起こされるケースが多いのです。

意外と身近な病気です

50代以上の3人に1人が骨粗しょう症

骨粗しょう症は、女性に多い病気で、年齢を追うごとに患者数は増えていきます。
50代は9人に1人、60代で3人に1人、70代では2人に1人の割合で骨粗しょう症になると言われています。
従って、50代以上の女性で見ると、実に3人に1人が骨粗しょう症になる計算になります。

骨粗しょう症の症状は?

以下は、骨粗しょう症の代表的な症状です。

1. 背中や腰が丸くなる
2. 身長が縮む
3. 背中や腰が痛む

骨粗しょう症は、自覚症状の貧しい病気の為、気がついたときには病状がかなり進行していたということも少なくありません。骨粗しょう症は、早期発見、早期治療が重要なのです

骨粗しょう症になると、寝たきりになるおそれがあります

骨粗しょう症が疑われる場合

以下の特徴やお悩みのある方は、骨粗しょう症の疑いがあります。
当てはまる方や、気がかりな方は、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。

1. 40歳以上のやせている女性
2. 骨折したことがある
3. 両親が太ももか背骨の骨折をきたした
4. 身長が2cm以上低くなった
5. 背中が丸くなった・腰痛がある
6. 転びやすい・歩きにくい
7. 生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症)
8. 肝臓・腎臓の数値が悪い
9. ステロイドを飲んでいる

赤羽病院の骨粗しょう症専門外来

問診、各種検査(血液検査、腰椎レントゲン撮影、骨密度測定)を行います。
最新の知見に基づき、効果的かつリスクの低い治療プランを提示しつつ、患者様の生活背景を考慮し、無理のない治療を心掛けております。